私が受けたセッションは年齢退行でした。
私は笑う事に対して、なんとなくブロック(抵抗)があったのですが、普段は特に気にも留めていませんでした。
催眠に誘導されるまま、穏やかで落ち着いた声に、とても素直に催眠に入っていきました。多分、理解しやすい言葉で、イメージしやすい内容だったからだと思います。先生のお人柄もあるかもしれません。
セラピストの先生が「何か気になることは」と問い掛けてくれたときに「笑う事を躊躇してしまう」旨を伝えると、そのきっかけになった場面まで過去へと誘導してくれました。過去へのドアをあけると・・。
同級生の男の子が面白い事を言ったので私が笑ったら、突然その男の子が怒りだして、ランドセルを振りまわして打たれた場面でした。怖くて泣いて泣いて、そのあとはあまり記憶がなかったのですが、よくある子供のケンカだと自分の中で処理したつもりの気持ちでした。
しかし、その当時の場面になってみると、すごく怖くて、なぜ男の子が突然そんなに怒り出すのかが解らなくて戸惑いながら、すっかり気持ちが7歳の私は、かなり大泣きしていました。
その後、先生の誘導にしたがって、相手の気持ちになってみたり、自分の気持ちになってみたりを繰り返して行くうちに、私の過去の出来事は「まるで学校の先生が仲介にはいって、お互いの気持ちを聞いてくれて、そして仲直りまでしてしまった」そんな風に解決していったのでした。そして、深く相手の気持ちを考えるというのはこういうことなんだと、大人の私は、恥ずかしながら初めて知ったのでした。
最後の最後まで、先生は、力強く私の気持ちを支えてくれました。普段だったら「もういいよ」と諦めてしまうのに、最後までちゃんと話し合って、相手の男の子も謝ってくれて、私も謝りました。
しかし後、「だから笑っていいんだよ!」との言葉に、心のそこから(かなり怒りも含んで)「だって笑っちゃ悪いでしょう!」と叫んでいました。けれども先生は真剣に「そんなことない!笑っていいんだよ!」と強く励ましてくれたのです。
その時に、すべての謎がとけたようなスーッと何かが溶けた気持ちになりました。その後、未来へと誘導してもらって、友達と楽しく話をしてる所へ移り、それでもやっぱり笑えなかったので、先生はもう少し時間を進めてくれました。すると、無性に可笑しくて、大声でケラケラと笑っていたのです。お腹が痛くなるほど笑ったのは本当に久しぶりでした。今、思い出しても可笑しいのですが、でも明らかに何かが過去から未来へと繋がったのでした。
セッション後、不思議な事に、両頬になんとなくあった「こわばり」がなくなっているのを強く実感しました。無理に笑ったり、笑いたい時に我慢してしまったりしていた、不自然な感じが消えたのです。なんでもないと思っていた事が意外に、トラウマになっていたのですね。
1セッションのなかで、号泣して→怒って→笑ってとフルコースで味わいました。そしてどの感情がでてきても、先生は全く慌てることなく、すっきりするまで感情が出るよう促してくれたこともとても嬉しかったです。気持ちよくセッションを終えることができました。
本当にありがとうございました。遠くからでしたが、行った甲斐がありました。また機会がありましたらどうぞ宜しくお願いします。