幼い頃に植え込まれた思い込みや嫌な感情によって傷ついてしまい、それがずっと残っていることがあります。自分では何ともないと思っているにも拘らず、なぜか苦しくなってしまったり、心と身体が分離してしまったようになってどうしてよいのかわからなくなってしまうような場合です。
これは幼児・幼少期に植え込まれた思い込みや嫌な感情・感覚が潜在意識に残っており、それが何かのきっかけで顕在意識に上ってきたものと考えられます。そのために、セッションの中で、催眠に入り、潜在意識に残っている問題となっている幼児・幼少期の記憶を思い起こし、再体験するプロセスを通して、原因を探り、不要な思い込みや感情・感覚を解放していく方法が年齢退行療法です。
ご自分の潜在意識のどこに今抱えている辛い感情・感覚の原因があるのかを探り、その嫌な感情や思い込みを抱えている理由があればそれを理解し、不必要なものであれば、それをクライエントさんが求めるやり方で解消していきます。
理由の分からない不安や恐怖に駆られている、不定期にぶり返してくる嫌な感情がある、無意識の内にやるべきでないことをやってしまう、などの様々な悩み・問題に対処できる優れた方法です。
*胎児期退行
また、場合によっては、母親のお腹の中に戻ることもあります。胎児は母親と一体となって胎内で生きています。妊娠期間に母親が感じる様々な感情・感覚はすべてお腹のあかちゃんに伝わっていると考えられます。胎児期に植え込まれた胎内記憶が、ずっと残ったまま成長して、絶えず訳の分からない感情や感覚に支配されて辛い生活を送っている方もいます。記憶の中の胎児に戻ることによってその原因となった出来事が分かり、癒しにつながっていくことが可能となっていきます。